アラバマ物語/ハーパー・リー To Kill A Mockingbird/Harper Lee最後に父親が娘に語りかけるシーンの「よくわかってみれば、みんないい人なんだ」というセリフが印象的であった。1960年に書かれた物語だが、現在も問題は解決されず、根深く残る。SNSにより、表面的な情報だけで物事を判断しがちになるが、様々な視点から考えて、じっくりと向き合う姿勢が必要…Jul 17, 2021Jul 17, 2021
善の研究/西田幾多郎 A Study of Good/Nishida Kitaroアリストテレスやデカルトの考えに関する意見が書かれていた。愛と知といった別のものと考えているものが、実際は一つのものであるとのこと。芸術家が自然に溶け込んでこそ、自然を描くことができるという文章がわかり易い例だった。 There are his opinions about…Jun 29, 2021Jun 29, 2021
二十一世紀ミャンマー作品集/南田みどり Myanmar poems and short stories of the 21st century/Minamida Midori青い心の人/リンタイ:プロのカメラマンたちは、撮られることがどのような感覚か忘れそうになることがあるのだろうか。 車内 / グエーズィンヨーウー:皮肉の込められた笑い、だれでも一度は経験したことがある。 A person who has a blue heart: I…Jun 28, 2021Jun 28, 2021
羅生門 地獄変/芥川龍之介 Rashomon Zigokuhen/Akutagawa Ryunosuke偸盗(ちゅうとう): 羅生門の続きのようであり、人間の狡猾さがにじみでている。暴力的な場面の間にある、「ノウゼンカズラ(凌霄花)のにおい」という文章が目立つ。花言葉である愛情深さを示しているように感じた。https://kurashi-no.jp/I0039784Jun 26, 2021Jun 26, 2021
闇の奥ジョーゼフ・コンラッドHeart of darkness/Joseph Conrad読み終わったあとに自分もこれから奥地へと乗り込まなければならないような緊張感を味わう。主人公が人の経験話に耳を傾けて話が進められることにより、本の世界に入り込んでいた。ある地域を支配し権力を得たとしても、虚無感しか残らないことを示唆していると考えた。 I was pulled…Jun 25, 2021Jun 25, 2021
北斎漫画、動きの驚異/藤ひさし・田中聡 Hokusai’s manga/Fuji Hisashi, Tanaka Satoshi静止画であるはずが、一連の動きが想像でき、今にも動き出しそうな絵が並ぶ。北斎の頭の中で一瞬をどのように捉え、描くことがきたのだろうか。子供の柔和な表情、剣術に励む凛々しい姿と、幅広く観ていておもしろい。人々が泳ぐ姿を描かれているものを初めて見た。 There are many…Jun 24, 2021Jun 24, 2021
世阿弥芸術論集/Zeami’s essays about art風姿花伝「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」日本文化の奥ゆかしさを表していると感じた。 花鏡「心を十分に動かして、身を七分に動かせ」素人目線では演技において、体を動かして見せることに重きを置くと考えていたが、心に重きを置いたほうが観客に感動を与えるようだ。 The…Jun 23, 2021Jun 23, 2021
存在の耐えられない軽さ/ミラン・クンデラThe Unbearable Lightness of Being Milan Kunderaタイトルが頭から離れないうえ、話に盛り込まれるエピソード一つ一つが強烈である。哲学・恋愛・政治情勢がジャンルを超えて、一冊の本になっていることに驚く。話の中に出てきた「ベートーベン弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op.135 —…Jun 22, 2021Jun 22, 2021
ティファニーで朝食を/トルーマン・カポーティBreakfast at Tiffany’s/Truman Capoteティファニーで朝食を:恋の種類を母親が雇っていた料理人や家族に対する恋と分類しており、ぴったりの表現である。猫を撫でようとすると逃げるように、登場人物の女性は生きている。…Jun 21, 2021Jun 21, 2021
絶望図書館/頭木弘樹Short stories of despair/Kashiragi Hiroki車中のバナナ 山田太一 自分の考えを人に押し付けていることに気づいいていないときがあるのではと不安になった。 瞳の奥の殺人 ウィリアム・アイリッシュ 主人公に感情移入して、周囲に伝わらないことがもどかしい。物語のはじめと終わりにある、太陽と空に関する短い文章が心に残る。…Jun 20, 2021Jun 20, 2021
エレガンスの流儀/加藤和彦(フォーク・クルセダーズ) A style of elegance/Kato Kazuhiko流行に左右されず、何十年にもわたり服を着ることが、ゆったりとした余裕のある態度を感じさせる。伝統的なものと先進的なものを併せ持つイギリスにぜひ訪れたい。ファッション写真家セシル・ビートンの”The Jungman Sisters, 1930”は美しいだけでなく幻想的である。 I…Jun 19, 2021Jun 19, 2021
方法序説/デカルトDiscourse on the Method/Rene Descartes順を追って丁寧な説明がなされており明快、まさに論理的思考が身についている人の書く文章だと感じた。思想が後世に正確に伝わっていないのではという意見が興味深い。現代は情報が溢れすぎて、自ら一から物事を考える機会が減っている。 The explanation is clear and…Jun 18, 2021Jun 18, 2021
ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短編29/ジェイ・ルービンThe penguin book of Japanese short stories/憂国/三島由紀夫:まるで一度体験してから書かれたような生々しい文章で綴られる。読んだあとは心だけでなく、体にまで痛みを感じさせる。 工場のある街/別役実:近年企業が取り組んでいるSDGsを思い出す。一時的かつ企業の広告だけで終わらず、実態を伴う取り組みであってほしい。Jun 17, 2021Jun 17, 2021
坊っちゃん/夏目漱石Botchan/Natsume Soseki’s “Botchan” is自分の気持ちに正直、人間味あふれる主人公の性格が清々しい。話のところどころにしか出てこないが、幼い頃にかわいがってもらった女中との手紙のやりとりが2人の強いつながりを感じさせる。他の登場人物の嫌らしさに対し腹立たしさを感じるが、現実を忠実に描いているといえる。 I like…Jun 16, 2021Jun 16, 2021
ガラスの地球を救え 手塚治虫/Save the earth/Tezuka Osamu散歩をしているときや電車から見える風景に、鎮守の森が見えると嬉しくなる。周囲は家が立ち並び風景は変わっても、その鎮守の森は壊してしまわない伝統がまだ残っているのだと安心する。鎮守の森や路地裏のような空間におけるゆとりが大事と書かれており、常に利便性を考えた街づくりでは心の余裕も無…Jun 15, 2021Jun 15, 2021
エストニア紀行/梨木香歩 Travel journal in Estonia/Nashiki Kahoエストニアについて、近年IT先進国で注目を集めていることしか知らなかった。スウェーデンやロシアに統治されていた時代、チェルノブイリ原発事故による影響について知り、いつか訪れてみたい国である。国歌「わが祖国はわが愛」の苦しい時代を経験したこその歌詞に心打たれる。Jun 13, 2021Jun 13, 2021
サラダ記念日/俵万智 Salad Anniversary/Tawara Machi文章がリズミカルであり、数少ない言葉で情景が浮かぶ。身近なものや事柄で、これだけ幅広い表現を生み出す才能に脱帽。「左右対称の我」ふるさとに思いを馳せながら、家族とのやりとりや若い人の心情が描かれている心温まる詩だった。 Sentences are rhythmical and…Jun 12, 2021Jun 12, 2021
ツァラトゥストラ/ニーチェThus Thus Spoke Zarathustra/Friedrich Nietzsche生まれ変わった後に期待をするのではなく、今にしっかり目を向けて生きようというメッセージに思えた。ダンスをするという言葉が印象的であり、頭ではなく体を動かすことが大事。自分で人生を切り拓いていこうと、エネルギーが湧いてきた。読んだ内容を思い出しながら、リヒャルト・シュトラウスの交響…Jun 11, 2021Jun 11, 2021
二十日鼠と人間/ジョン・スタインベックOf Mice and Men/John Steinbeckタイトルから内容が想像できず、途中までおもしろさがわからなかった。この物語はどのようにして終わるのだろうかと読み始め、読んだ後の衝撃が大きい。タイトルの基となるスコットランドの詩人Robert Burns による“To a Mouse”は、人の命・人生の儚さを感じる。 I…Jun 10, 2021Jun 10, 2021
菊と刀/ルース・ベネディクトThe Chrysanthemum and the Sword/Ruth Benedict義理や恥といったキーワードで、日本という国に生まれた人々の特徴が端的にまとめられており、客観的に国民性について考えることができた。観察日記のようで、小説や映画におけるストーリーの流れや子育てなど、その当時の生活・文化についての記載が興味深かった。 I thought…Jun 9, 2021Jun 9, 2021